「職場の教養」シリーズ 9
一般社団法人 倫理研究所 474号より
『雨の贈り物』
レストランを経営するY氏は、毎年夏が近づくと、憂鬱な気分になります。
1年の中でも特にじめじめとして、湿度が高くなるこの時期は、
食材の保存や管理に神経質になります。
何より気が重いのはトイレの清掃です。毎日。開店前にきれいに磨き上げるのですが、
日中になると、床が湿気で濡れて、滑りやすくなります。
また、雨の日に来店したお客様の靴で、床が汚れてしまうのです。
ある日、開店当初から応援してくれている商店街の役員が来店しました。
その役員も同じようにレストランを経営しています。
「この時期は気持ちも体も滅入るけど、雨も必要があって降ってくれているんだよな」
と独り言のようにつぶやいた言葉に、Y氏はハッとしました。
(そうか、雨が降るからお米や野菜が育つのだ。トイレが汚れるのも、雨なのにお客様が来てくれるからだ。ありがたい)
見方が変わって、Y氏の心も晴れやかになったのです。
以上転記です。
コーチングでも視点を変える質問をすることが良くあります。
「この問題の良いところは何だろう?」
とか、
「この問題から学べるところは何だろう?」
とか、
「私が○○さんだったらどうするだろう?」
とかの質問をすることで
気付きが生まれたり、新しい発見があったりします。
問題があったときに、問題ばかりに目が行きがちですが
そんな時は視点を変えてみると、
案外、問題だと思ったものが問題では無くなることがあります。
沖縄名護やんばる発コーチング
たった1回のセッションでゴールが見え、
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起業家のためのラベルマップコーチ
岸本拓己