「職場の教養」シリーズ 11。
一般社団法人 倫理研究所 488号より
『百回聞かれても』
A子さんは聡明な努力家です。難しい。仕事も完ぺきにこなします。
その一方で、人に対して、やや厳しい面を持っています。
部下から同じ質問をされると、「前にも言ったよね?」と冷ややかに対応してしまいます。
家庭でも同様です。高齢になるにつれて物忘れが多くなってきた母に対し
て、「何度同じことを言えばわかるの!」と、強い口調で責めてしまうのです。
ある日、講演会で隣に座った人と名刺を交換する機会がありました。
相手の名刺には、会社のキャッチフレーズが書かれていました。
「私たちは、同じことを百回聞かれても笑顔でお答えします。」
その言葉を見た瞬間、「自分に必要な言葉はこれだ!」とひらめいたA子さん。
同じ質問をされても、百回までは許そうと心に決めました。
まず変化が見えたのは、母親に対する心です。
日に何度も聞かれても、百回にはなりません。
イライラする心が消え、母親の気持ちにより添えるようになってきました。
職場でも、相手の話に耳を傾けているこの頃です。
以上が転記です。
その現象をどうとらえるかは、結局自分にかかっているということですね。
イライラする現象があっても、イライラしないことも選択できる。
結局は自分の心のあり方なんですね。
それにしても、たった1回の名刺交換でそれに気付くことができた彼女
も素晴らしいと思います。
沖縄名護やんばる発コーチング
たった1回のセッションでゴールが見え、
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起業家のためのラベルマップコーチ
岸本拓己