これから書くことはちょっと抽象的でわかりにくいかもしれませんが、
最近、コーチングをして感じること書いてみます。
体験コーチングを受けた方の中に、会社を経営してたくさんの部下がいたり、
私よりも経験、知識、年収等
が大分上の方がいらっしゃる場合があります。
私の方としては、そういう方と会うときには緊張もしますし、
「私で良いのだろうか?」と思うこともありますが、
とにかく「聞くこと」に集中しようと決めて、コーチングに臨みます。
そんな時は大体、私の方が90パーセントくらい聞いています。
ほとんどの時間を聞き役に回っているのですが、
約1時間のコーチングが終わった後は、
「すっきりしました。」
「頭が整理できました」という感想を述べて、結果に満足されます。
「ラベルマップコーチ養成講座」のメンバーの皆さんにも、
いつも話すことが、
「とにかく話を聞くことを徹底してくだい」と言っています。
「とにかく徹底的に話を聞くことで、不思議と解決することがあるんですよ」
と話をすると、
「それは岸本さんだからでしょう。」とか、
「岸本さんは相手が話しやすい雰囲気を醸し出しているから」
とか言われたります。
私としては、誰でも、「聞くことに徹すれば」大丈夫だと思っているのですが、
なぜそう言えるのか、をうまく説明ができていませんでした。
そこで話を聞く際に、「私はその人の『何』を聞いているんだろう?」と、
これまでの経験から振り返って考えてみました。
その中で分かったことは、わたしがコーチングで自然とやっていたのは
- その人の「物語」を聞くこと
2、それを聞いたうえで感じたことを伝える
ただそれだけでした。
その人の 物語 をじっくり聞いたうえで、感じたことを伝えるだけ。
そうすることで、相手の人が
「なるほど、そうですね。」と自分で解決してくれます。
コーチングを受けに来てくれた時に最初にする質問が
「なぜ、私のコーチングを受けたいと思いましたか?」です。
その質問をすると、当然その理由を話し始めるのですが、
その話が直接的な話ではなく、子供のころの話をする場合が結構あります。
私は黙ってその話を聞いているわけですが、
中には
親子関係が大変だったり、仕事で大変な苦労時代があったりします。
私も他の方がなかなか経験できない複雑な家庭環境で育ったことや、
大人になって大変な不遇時代を過ごした経験があるので、
その方たちの話に自然と共感して聞くことができます。
徹底的に、その人の話に、口を挟まず、
淡々と「その人の物語」として聞いて共感する。
そして、感じたことを、相手を否定したり、断定したりせず、
「○○さんの話を聞いて、私は○○○○と思いました」と
感じたままを伝える。
そうすることで、相手が自ら頭の整理整頓をして、「すっきりしました。」
と感想を述べます。
これを読んでいるあなたは、ご自分の話を1時間、
誰かが黙って聞いてくれる経験をしたことがありますか?
あなたの話に口をはさんだり、アドバイスをすることなく、
ただ、淡々と聞いてくれた経験はありますか?
多くの方は、何か相談されると、「アドバイスしなくてはいけない」
と思いがちです。
なのでついつい、話の途中で口をはさんで、アドバイスをしたり、
その人の話を途中で遮ったりと、してしまいます。
(その人のためを思って、やっていることではあるのですが)
もし、これから誰かに相談をされることがあったとしたら、
「徹底的に話を聞こう」と意識してみて下さいね。
きっとお互いに気付くことがあると思います。
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ラベルマップコーチングに興味のある方はこちらを参考にしてください。
http://labelmap.hatenablog.com/entry/2016/09/08/143501
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ラベルマップコーチ岸本拓己